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この冬を元気に!家族を守るインフルエンザ対策のすべて

東郷、日進、東尾張地区を日本で1番子育てしやすい街にする!
Dsこどもとみんなのクリニック

こんにちは!寒さが増し、冬の気配を感じる季節になりましたね。
小さなお子さんを育てていると、毎年気になるのがインフルエンザ。
「どうすれば家族みんなを守れるの?」
そんな疑問を解決するために、この記事では
インフルエンザの基本から予防、最新の治療情報までを分かりやすくお伝えします!

インフルエンザってどんな病気?

インフルエンザは、「インフルエンザウイルス」による感染症です。
インフルエンザウイルス感染症は、毎年冬から春先にかけて流行する感染性の病気です。新型コロナウイルス感染症が流行する前は、毎年この季節に流行していました。
インフルエンザは、感染力が強く、短期間に多くの人へ感染が広がります。

毎年流行するウイルスの型を予測してワクチンが作られるため、「毎年の予防接種」が重要です。
特に小さなお子さんや基礎疾患のある方は注意が必要です。

こんな症状が出たら要注意!

臨床症状

インフルエンザの主な症状は、以下のようなものです。

  • 38℃以上の高熱
  • 全身のだるさや関節痛
  • 頭痛や筋肉痛
  • 咳、鼻水、喉の痛み

これらの症状は比較的急速に現れます。
小児ではまれに急性脳症を、高齢者や免疫力の低下している方では二次性の肺炎を伴うなど、重症化することがあります。
特に、小さな子供は、急激に悪化する急性脳症になるリスクが高く、毎年50人から200人のインフルエンザ脳症が報告されており、死亡例も報告されています。
お子さんの場合、早めの受診がおすすめです!

早めが肝心!検査と治療のポイント

検査

当院ではインフルエンザの検査は迅速診断検査AI搭載インフルエンザ機器「nodoca」を用いた検査を行っています。

迅速診断検査は、鼻の奥の粘液を採取し、15分から30分程度で結果がわかる検査です。 迅速で簡便なため、外来診療で広く用いられています。
鼻の奥の粘液に含まれるインフルエンザウイルス抗原を検出します。
しかし、ウイルスの量が少ない場合(発熱から12時間以内くらい)は、検出できないことがあります。

nodoca」は咽頭画像と体温や自覚症状等をAIが解析することでインフルエンザに特徴的な所見や症状等を検出するインフルエンザ検査機器です。
厚生労働省の承認を得ており、保険診療で検査が可能です。
患者さんへの負担が小さく実施できますが、6歳以上の方で実施しております。
詳細は当院のInstagramもご参照ください。

治療

インフルエンザの治療は、主に対症療法抗インフルエンザウイルス薬の使用によって行われます。

〈対症療法〉

対症療法は、インフルエンザの症状を緩和するための治療法です。具体的には、以下のものがあります。

  • 安静: インフルエンザにかかったら、まずは安静にして体を休ませることが大切です。
  • 休養: 十分な睡眠をとることで、体の回復を促します。
  • 水分補給: 発熱によって失われた水分を補給するため、こまめな水分摂取が重要です。 水分は、お茶やスープなど、飲みやすいもので構いません。
  • 解熱鎮痛剤: 高熱や頭痛、筋肉痛などの症状を緩和するために、アセトアミノフェンやイブプロフェンなどの解熱鎮痛剤が使用されます。
    ⭐︎注意!!
    NSAIDs(ロキソニンやアスピリン)はインフルエンザの際に使用することでライ症候群のリスクがあるので使用は避けましょう。
    小児での第一選択はアセトアミノフェンです。体重により分量が変わりますので自己判断での投薬は避けてください。

〈抗インフルエンザウイルス薬〉

抗インフルエンザウイルス薬は、インフルエンザウイルスの増殖を抑える薬です。症状の軽減、病気の期間短縮、合併症のリスク低減に効果があります。 抗インフルエンザウイルス薬には、以下のものがあります。

  • ノイラミニダーゼ阻害薬: ウイルスの増殖に必要な酵素であるノイラミニダーゼの働きを阻害することで、ウイルスの増殖を抑えます。
    • オセルタミビルリン酸塩(商品名:タミフル等)
    • ザナミビル水和物(商品名:リレンザ
    • ペラミビル水和物(商品名:ラピアクタ
    • ラニナミビルオクタン酸エステル水和物(商品名:イナビル
  • M2タンパク質阻害薬: A型インフルエンザウイルスにのみ有効な薬です。ウイルスのM2タンパク質の働きを阻害することで、ウイルスの増殖を抑えます。
    • アマンタジン塩酸塩(商品名:シンメトレル等)
  • キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬: ウイルスが増殖するために必要なRNAポリメラーゼという酵素の働きを阻害することで、ウイルスの増殖を抑えます。
    • バロキサビル マルボキシル(商品名:ゾフルーザ)

抗インフルエンザウイルス薬の服用開始時期が遅れると効果が低減するため、発症から48時間以内に服用を開始することが推奨されます。

予防のカギ!ワクチンについて知ろう

インフルエンザワクチンの種類

不活化ワクチン: 皮下注射で接種します。生後6ヶ月から接種可能です。
生ワクチン(フルミスト): 鼻に噴射するタイプのワクチンです。2歳から19歳未満の方が対象です。

ワクチンの効果

インフルエンザワクチンの発症予防効果は、他のワクチンと比べて高くはありませんが、重症化を防ぐ効果は期待できます。
また、妊娠中に母親がワクチン接種を受けると、生まれた赤ちゃんへのインフルエンザ発症予防効果も期待できます。

ワクチンの接種時期

日本では、インフルエンザは例年12月~2月にかけて流行のピークを迎えるため、12月末までに接種を完了すると良いとされています。多くの小児科では10月前半から接種を開始します。

ワクチンの接種回数

不活化ワクチン: 13歳未満は2回、13歳以上は1回接種が一般的です。
生ワクチン(フルミスト): 1回接種で効果が持続します。

補助金制度も活用しよう!

東郷町では15歳と18歳の方は無料、65歳以上の方は補助金が支給されます。詳細は役場もしくはクリニックまでお問い合わせください。

フルミストって何??

Dsこどもとみんなのクリニックでは、2024年から日本で承認された、鼻に噴射するタイプのインフルエンザワクチン「フルミスト」 の接種を開始しました。
従来の注射タイプのワクチンとは異なり、痛みがないため、注射が苦手な子供にもおすすめです。
当院のInstagramでも記事を挙げていますのでぜひご覧ください。

フルミストの特徴

  • 2歳以上19歳未満 の方が対象です。
  • 1回の接種 で効果が持続します。
  • 鼻にスプレーするため、痛み がありません。
  • 効果は約1年持続し、季節外れのインフルエンザにも有効です。
  • 他のワクチンと同時接種が可能です。
  • 免疫不全の方、免疫抑制剤を使用している方、妊娠中の方、気管支喘息(コントロール治療中)の方、強い鼻炎症状の方は接種できません。
  • 副反応として、鼻水、鼻づまり、咳、喉の痛み、頭痛、発熱などの症状が出る場合があります。
  • ワクチン接種後、2週間後から抗体ができ始めます。
  • ワクチン接種後、2週間以内にインフルエンザにかかった場合、抗インフルエンザ薬を服用するとフルミストの効果が低下する可能性があります。

費用

フルミストは任意接種のため、費用は全額自己負担となります。当院での接種費用は7,500円です。

予約方法

当院ではフルミストに関しては電話から予約を受け付けています。フルミストの在庫には限りがあるため、事前にご確認いただくことをおすすめします。

みんなで気をつけよう!インフルエンザ予防のコツ

インフルエンザの予防対策

  1. ワクチン接種: インフルエンザワクチンは、発病を完全に防ぐことはできませんが、発病後の重症化や死亡を予防する効果は期待できます。
  2. 咳エチケット: インフルエンザの主な感染経路は、咳やくしゃみの際に口から発生される小さな水滴(飛沫)による飛沫感染です。
    周囲の人にうつさないよう、咳やくしゃみをする際は、マスクを着用したり、ティッシュや腕の内側で口と鼻を覆うなど、咳エチケットを心がけましょう。
  3. 手洗い: インフルエンザウイルスは、手に付着した状態でも生存することができます。
    外出先から帰宅時や食事の前など、こまめに石鹸と流水で手を洗いましょう。
  4. うがい: うがいをすることで、喉の粘膜に付着したウイルスを洗い流すことができます。こまめにうがいをしましょう。
  5. 適度な湿度を保つ: 空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。
    加湿器などを使用して、適切な湿度(50~60%)を保つようにしましょう。
  6. 十分な休養とバランスの取れた栄養摂取: 体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスの取れた栄養摂取を心がけましょう。
  7. 人混みや繁華街への外出を控える: インフルエンザが流行してきたら、人混みや繁華街への外出を控えましょう。 特に、高齢者や基礎疾患のある方、妊婦、体調の悪い方、睡眠不足の方は注意が必要です。
  8. 室内ではこまめに換気をする: インフルエンザウイルスは、密閉された空間で拡散しやすいため、こまめな換気が重要です。

よくある質問:Q&Aコーナー

Q1: ワクチンを打つと本当に効果がありますか?
A: 発症予防と重症化予防に効果的です。ただし、毎年流行するウイルスの型に左右されるため、完全な予防を保証するものではありません。

Q2: いつまでにワクチンを打つべきですか?
A: 流行前に抗体をつけるため、12月中旬までの接種がおすすめです。12月中には接種するといいでしょう。

Q3: インフルエンザワクチンを接種すると、インフルエンザにかかりますか?

A3: 不活化ワクチンの場合は、インフルエンザを発症することはありません。 弱毒生ワクチンの場合は、インフルエンザを発症することはあり得ます。

Q4: フルミストは、どのようなワクチンですか?

A4: フルミストは、日本初となる鼻腔内にスプレーするタイプの弱毒生インフルエンザワクチンです。 2歳以上19歳未満の方が対象です(上述)。

Q5: インフルエンザワクチン接種の予約はどのようにすればよいですか?

A5: Dsこどもとみんなのクリニックでは、Web、電話、LINEからご予約いただけます!

最後に

Dsこどもとみんなのクリニックは、地域の皆様の健康をサポートするために、日々努力してまいります。
家族みんなで元気な冬を迎えるために、一緒にインフルエンザ対策を進めましょう!

ご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。

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監修
鈴木 大次郎(すずき だいじろう)

Dsこどもとみんなのクリニック 院長

経歴

2015年 藤田医科大学医学部 医学科卒業
2017年 宇治徳洲会病院 初期研修終了
2017年 藤田医科大学 小児科学教室 入局
2017年 刈谷豊田総合病院 小児科
2019年 藤田医科大学 小児科 助教
2020年 藤田医科大学 岡崎医療センター 小児科
2024年11月  Dsこどもとみんなのクリニック開院

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