毎日忙しいパパママへ
お仕事に育児に、毎日があっという間。自分のことは後回しで、お子さんのことを考える時間がほとんどですよね。 「最近、うちの子落ち着きがないなぁ…」「忘れ物が多い気がする…」と気になることはありませんか?
そんな時に耳にするのが「ADHD(注意欠如・多動症)」という言葉。 ネットやSNSでたくさんの情報が出回っていますが、どれが正しいのかわからず、不安になってしまうことも。
今回は、ADHDとは何か?どんなサインがあるのか?どう対応すればいいのか?を、 子育て世代のパパ・ママにわかりやすくお伝えします。
ADHD(注意欠如・多動症)ってなに?
ADHDは、「不注意」「多動性」「衝動性」の3つの特徴を持つ発達の特性です。
お子さんによって現れる症状は違いますが、例えばこんな特徴が見られることがあります。
✅ ADHDの主な特徴
- 不注意(集中が続かない)
- 宿題をしていても、気づけば違うことをしている
- 忘れ物やなくし物が多い
- 話を最後まで聞かずに他のことを始めてしまう
- 多動性(じっとしていられない)
- ずっと座っているのが苦手
- 気づいたら走り回っている
- 落ち着きがなく、手足をバタバタさせる
- 衝動性(思ったことをすぐ行動に移してしまう)
- 順番を待てない
- 人の話を遮って話してしまう
- 急に飛び出したり、危ない行動をしてしまう
「うちの子にも当てはまるかも…」と思っても、すぐに「ADHDだ!」と決めつける必要はありません。
子どもはみんな成長の過程で落ち着きがなかったり、注意力が続かなかったりするものです。 でも、日常生活に影響が出るくらい困っている場合は、一度専門家に相談してみるのがよいでしょう。
ADHDのサインに気づくには?
ADHDの兆候は、早ければ1歳過ぎから見られることもあります。 特に、保育園や幼稚園に入ると、集団生活の中で特徴が目立つようになります。
✅ こんな様子があったら相談してみよう
✔ 落ち着きがなく、じっと座っていられない
✔ 先生の話を聞いていないことが多い
✔ 友達とのトラブルが多い
✔ 順番を守るのが苦手
✔ 忘れ物や失くし物が多い
✔ 突発的に危険な行動をする
「ちょっと心配だな…」と思ったら、早めに相談することで、お子さんに合った対応を考えられます。
ADHDと診断されたら?
「ADHDかもしれない」と分かっても、決して悲観する必要はありません!
ADHDのお子さんは、好奇心旺盛で、想像力が豊か、エネルギッシュで創造的な一面を持っています。 適切なサポートを受けることで、得意なことを伸ばしながら生活することができます。
主な対応方法
🏡 環境調整:学校や家庭で、ADHDの特性に合わせた環境を整える
📝 薬物療法:必要に応じて、お子さんの特性に合ったお薬を使うことも
🗣 療育やカウンセリング:行動のコントロールを学ぶ支援を受ける
家庭でできるADHD対応
お子さんが過ごしやすくなるように、家庭でもちょっとした工夫ができます。
✅ ADHDの子どもにできるサポート
✔ 生活リズムを整える:毎日同じ時間に寝起き・食事をする
✔ 指示はシンプルに:短く、具体的に伝える(例:「片付けて」→「ブロックを箱に入れてね」)
✔ 「できた!」を増やす:小さなことでも成功体験を積み重ねる
✔ 運動や遊びを取り入れる:身体をたくさん動かすと集中力がUP
✔ 食事にも気をつける:バランスの良い食事を心がけ、甘いものやジャンクフードを控えめに
✔ 一人で抱え込まない:専門家や役場に相談する
ADHDの子どもは、「ダメ!」よりも「できたね!」を大切にすると、自己肯定感が育ちやすくなります。
「もしかして?」と思ったらご相談を。
お子さんの行動に不安を感じたら、一人で悩まずにまずは当院やお住まいの自治体窓口へご連絡ください。
🔹 自治体の発達相談窓口(東郷町:こども健康課、日進市:子ども発達支援センター)
🔹 当院(Dsこどもとみんなのクリニック)
診断がつかなくても、話をするだけで気持ちが軽くなることもあります。
まとめ:今日からできること
✅ お子さんの行動を観察する(気になることをメモ)
✅ 専門家に相談する(早めの相談が大切)
✅ 正しい情報を知る(ネット情報に惑わされない)
お子さんの特性を知ることで、サポートの方法が見えてきます。
「うちの子、ADHDかも…?」と悩むすべてのパパ・ママが、お子さんの成長を温かく見守れるように。 一歩ずつ、無理なく進んでいきましょう!