子どもの体調管理、大変ですよね?
お仕事や家事、育児に追われる毎日。「また熱が出た…」「保育園でRSウイルスが流行っているけど、どうすれば?」と心配になることはありませんか?
RSウイルス感染症は、2歳までにほとんどの子どもが感染するといわれる病気です。軽い風邪のような症状で済むこともありますが、特に6ヶ月未満の赤ちゃんや基礎疾患のあるお子さんは重症化のリスクがあるため、正しい知識と対策が必要です。
RSウイルス感染症とは?
RSウイルス(Respiratory Syncytial Virus)が原因の呼吸器感染症です。
✅ 主な症状
✔ 発熱・鼻水(風邪のような症状)
✔ 咳が悪化し、ゼーゼーする(喘鳴)
✔ 呼吸困難(息が荒くなる、胸がへこむような呼吸)
✔ 食欲低下(ミルクや水分を飲みにくくなる)
特に細気管支炎や肺炎に進展するリスクがあるため、注意が必要です!
RSウイルスの感染経路
🩷 どうやってうつるの?
✔ 飛沫感染(咳やくしゃみでウイルスが飛ぶ)
✔ 接触感染(ウイルスがついた手や物に触れる)
✔ 感染者との濃厚接触(抱っこ、キス、食器の共有)
感染力が強く、保育園や家庭内で広がりやすい病気です。
予防策:家庭でできること
🩷 感染を防ぐために
💡 ポイント:基本的な対策を徹底しよう!
✔ こまめな手洗い(帰宅後や食事の前後)
✔ 咳エチケット(マスクの着用、ハンカチで口を覆う)
✔ 室内の換気・加湿(乾燥するとウイルスが広がりやすい)
✔ 人混みを避ける(特に流行期は注意)
✔ おもちゃやドアノブの消毒
受診の目安:この症状が出たら病院へ!
🏥 早めの受診が必要な症状
✅ 呼吸が苦しそう(ゼーゼー、ヒューヒューがひどい)
✅ 哺乳不良(ミルクを半分以下しか飲めない)
✅ ぐったりして元気がない、顔色が悪い
✅ 発熱が続き、症状が悪化している
「ちょっと変だな?」と思ったら、迷わず当院に相談を!
家庭でのケア
RSウイルス感染症に特効薬はなく、対症療法が中心となります。
🩷 症状を和らげるために
✔ 発熱への対応(アセトアミノフェンなどの解熱剤を適宜使用)
✔ 水分補給(脱水を防ぐため、こまめに水分を与える)
✔ 鼻づまり対策(鼻吸引器で鼻水を取り除くと呼吸が楽に。当院では鼻吸引機の貸し出しも行っております)
✔ 安静に過ごす(無理に動かさず、しっかり休ませる)
重症化しやすいお子さんは特に注意!
以下のリスクがあるお子さんは、特に慎重に経過を見守ることが大切です。
✔ 生後6ヶ月未満の赤ちゃん
✔ 早産児(在胎37週未満で生まれた赤ちゃん)
✔ 先天性心疾患や慢性肺疾患のあるお子さん
✔ 免疫不全があるお子さん
重症化予防のための「シナジス筋肉注射」
💉 「シナジス」は重症化リスクが高いお子さんに投与される注射薬です。
🩺 シナジスの対象となるお子さん
✔ 在胎28週以下の早産児(12カ月齢以下)
✔ 在胎29~35週の早産児(6カ月齢以下)
✔ 気管支肺異形成症の治療歴がある24カ月齢以下の乳幼児
✔ 血行動態に異常のある先天性心疾患の24カ月齢以下の乳幼児
✔ 免疫不全やダウン症候群のある24カ月齢以下の乳幼児
シナジスの接種を希望する場合は、医師に相談しましょう!
2024年5月からベイフォータスが使用できるようになりました。
今日からできるRSウイルス対策
✅ 手洗い・うがいの徹底
✅ 適切な室温・湿度管理
✅ 咳エチケットを守る
✅ 感染が疑われたら、早めの受診を
「RSウイルスにかかったかも?」と思ったら、まずは家庭でのケアをしっかりし、必要に応じてに早めにご相談ください!