「今日も保育園ダッシュ!」「週末は習い事でクタクタ…」
育児に仕事にフル回転の毎日、本当にお疲れ様です。
子どもの成長は本当にあっという間。でもその分、心配ごともどんどん増えますよね。
「風邪をひきやすいけど大丈夫かな?」「予防接種って全部終わってるんだっけ?」なんて、不安になることも。
今回は、そんな忙しいパパママに向けて、小学校入学前に“ちょっとだけ意識しておきたいワクチン” のお話をお届けします。
「もう一度だけ」接種することで、お子さんの健康をしっかり守れる大事な情報です。どうぞ最後まで読んでみてくださいね!
え?追加のワクチンって必要なの?
〜就学前の「プラスワン」接種のススメ〜
これまでにたくさんの予防接種を受けてきたお子さん。
特に、赤ちゃんの頃に接種した四種混合ワクチン(ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ)※1は、感染症から守る大切な一歩でした。
※1.2024年4月1日より五種混合ワクチン(ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ・ヒブ)が定期接種となりました。
でも実は…
百日咳の免疫は、小学校入学前には少しずつ弱まってしまうことがあるんです。
最近では、小学生の百日咳が増えていて、家族内での感染にもつながりやすいと言われています。
そこで、小児科学会がすすめているのが、
5〜6歳ごろに受ける「三種混合ワクチン(DPT)」の追加接種(任意)。
また、ポリオの免疫も学童期以降にしっかり維持するため、
不活化ポリオワクチンの追加接種(任意) も推奨されています。
つまり、小学校入学前に「三種混合」と「不活化ポリオ」をもう一回ずつ打っておくことで、感染症への備えがグッと強まるということです。
忙しいパパママ必見!
〜ムリなくできる予防接種の進め方〜
「また病院行くの、大変…」「仕事で時間が取れない…」
そんな声が聞こえてきそうですが、少しの工夫でグッとラクになります。
- 同時接種をうまく活用
三種混合や不活化ポリオは、MRワクチン2期やおたふくかぜなど他のワクチンと同時に接種することも可能です。
通院回数が減って、時間も体力も節約できます!もちろん当院でも接種可能です。 - 計画的に進めよう
年長さんになったら、入学前に予防接種の見直しを始めるのがベストタイミング。
慌てずにすむよう、スケジュールを立てておきましょう。 - 注意!東郷町以外にお住まいで当院で接種をする方へ
三種混合や不活化ポリオワクチンを就学前に追加接種する場合には任意接種となるので広域予防接種申請は不要です。
しかし、上記のように定期接種と組み合わせて接種をご希望の場合には広域予防接種の申請が必要です。
※利用には事前にお住まいの地域の役場へご確認ください。
小児科医からのひとこと
〜就学前の追加接種はなぜ大切?〜
- 集団生活への備え
小学校はまさに“ウイルスの交差点”。
免疫がしっかりしていることで、安心して通学できます。 - 重症化を防ぐ
ワクチンで完全に防げなくても、かかったときに症状が軽く済むのは大きなメリット。
特に小さなきょうだいがいる場合、家庭内感染の予防にもつながります。 - 長く続く安心のために
ポリオのような病気は、追加接種でしっかり免疫を維持。
成長してからも安心して過ごせます。
さあ、わが子を笑顔で小学校へ!
〜今日からできる準備チェック〜
- 母子手帳を開いて、予防接種の記録をチェック
- 気になることがあれば次回の診察で、追加接種についてご相談を!
- 同時接種ができるかどうかも確認しておこう
- お電話での相談もOK
就学前ワクチン接種チェックリスト
- お子さんは年長さんになった
- 母子手帳を確認した
- クリニックへ相談する予定がある
- 同時接種が可能かどうか聞いてみる予定
このブログが、忙しい毎日を頑張るパパママの不安を少しでも減らし、
お子さんの健やかなスタートを後押しできればうれしいです。
賢くワクチン、しっかり備えて、笑顔の入学式を迎えましょう!
※このブログは一般的な情報提供を目的としておりますので、気になることがあれば当院へご相談ください。