毎日仕事に家事に育児…
本当に毎日お疲れ様です!
子どもの健康は気になるけれど、ゆっくり調べる時間もないし、病院に行くタイミングも難しいですよね。
特に、夏になると「手足口病」ってよく聞くけど、実際どんな病気なのか、ちゃんと予防できているか、
不安に思う方も多いのではないでしょうか?
今年は秋が過ぎた今の時期にもまだたまに目にします。
今回は、そんな忙しいパパママのために、
手足口病の基礎知識と、家庭でできる対策
をわかりやすくお伝えします!
手足口病ってどんな病気?
手足口病は、その名の通り、手や足、口の中に水ぶくれのような発疹が出るウイルス性の感染症です。臀部にもできることがあります。
主な原因はコクサッキーウイルスやエンテロウイルスで、子ども同士の接触が多い保育園や幼稚園などで流行しやすい傾向があります。
ほとんどの場合、熱は38℃以下で、数日で自然に治りますが、まれに髄膜炎や脳炎などの合併症を引き起こすこともあるので注意が必要です。 特に、エンテロウイルス71による手足口病は、他のウイルスに比べて合併症のリスクが高いと言われています。ヘルパンギーナでは高熱がでることもしばしば。
お子さんから大人へ感染することもあります。
手足口病かな?と思ったら…
お子さんに、発熱、喉の痛み、そして手足口に発疹が見られたら、手足口病の可能性があります。
病院を受診する目安
- 高熱が出る(40度以上)
- 発熱が2日以上続く
- 嘔吐する
- 水分が取れずにおしっこがでない
- ぐったりしている
- 頭を痛がる
- 呼吸が速くて息苦しそう
- 視線が合わない、呼びかけに答えない
- 顔色や手足の色が青くなる
このような症状が見られる場合は、速やかに医療機関に連絡しましょう。
夜間や休日で受診を迷う場合は、「こどもの救急」などのWebサイトを参考にしたり、 #8000(こども医療電話相談) に相談してみるのも良いでしょう。
当院は土曜午後、日曜午前(隔週)も診察をしておりますので、お困りの際は受診してください。
喉が痛くて水分が取れなくなってしまうと脱水症状を起こしてしまうかもしれないので、その場合も速やかに受診してください。
家庭でできること
残念ながら、手足口病に効く特効薬はありません。 基本的には、お子さんの免疫力で治るのを待つことになります。
家庭でできること
- こまめな水分補給:
脱水を防ぐために、こまめに水分を摂らせてあげましょう。 特に、喉の痛みで飲み込みにくい場合は、冷たい飲み物やスープなどがおすすめです。 - 安静:
十分な休息をとらせてあげましょう。 - 解熱鎮痛剤:
熱や痛みがひどい場合は、医師の指示に従って解熱鎮痛剤を使用しましょう。 - 口内ケア:
口の中の水ぶくれが破れて痛む場合は、うがいをしたり、医師に相談して塗り薬を処方してもらうのも良いでしょう。 - 食事:
消化の良い、喉に刺激の少ないものを食べさせてあげましょう。
予防のためにできること
手足口病は、ウイルスが原因なので、感染を防ぐことが大切です。
以下のポイントを参考に、予防対策をしっかり行いましょう。
予防策
- 手洗い・うがいの徹底:
外出後や食事前、トイレの後などは、必ず石鹸で手を洗い、うがいをしましょう。 アルコール消毒は効果が低いので、石鹸での手洗いが重要です。
特にオムツを変えた後などの手洗いは徹底しましょう。 - おもちゃや身の回りの物の消毒:
子どもがよく触るおもちゃやドアノブなどは、定期的に消毒しましょう。 - タオルの共用は避ける:
タオルは個人で使い、共有しないようにしましょう。 - 人混みを避ける:
流行時期は、なるべく人混みを避けましょう。
登園・登校はいつから?
手足口病は、熱が下がり、食事がしっかり摂れるようになれば、登園・登校が可能となります。
発疹が残っていても、感染力は弱くなっているので、保育園や学校を休ませる必要はありません。
しかし、施設によって対応が異なる場合もあるため、医師や保育園・学校に相談するようにしましょう。
まとめ
手足口病は、適切な対応をすれば、ほとんどの場合、心配する必要のない病気です。
日頃から予防を心がけ、もしもの時は落ち着いて対処しましょう。
すぐにできるチェックリスト
- 石鹸での手洗いを習慣化していますか?
- 子どものおもちゃや身の回りの物を定期的に消毒していますか?
- 水分補給をこまめに行っていますか?
- かかりつけ医を見つけましたか?
何か心配なことがあれば、いつでも相談できるかかりつけ医を見つけ、安心して子育てができる環境を整えていきましょう。
Dsこどもとみんなのクリニックでは子育ての悩み事は何でも受け付けています。心配なことがあればまずはご相談くださいね!
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