忙しい毎日で、自分のことは後回し、
でも子どものこととなると心配は尽きないですよね。
特に、子どもの急な腹痛は、見ているのも辛く、
どうしたら良いか迷ってしまうことも多いのではないでしょうか?
今回は、
忙しいパパママでもできる、子どもの腹痛対策について、
医師の視点からわかりやすく解説します!
1. よくある腹痛の原因
子どもの腹痛、実は原因は様々です。
緊急性の高いものから、様子を見て良いものまで、まずは落ち着いて見極めることが重要です。
A. よくある腹痛(比較的緊急度の低いもの)
- ウイルス性胃腸炎:
吐き気や嘔吐、下痢を伴うことが多いです。
ウイルスが原因なので、特効薬はなく、脱水にならないように水分補給をしっかり行い、安静にすることが大切です 。 - 便秘:
便が出にくく、お腹が張ったり、時には嘔吐したり、激しく痛がったりします。
食生活の見直しや、場合によっては薬物療法が必要になります 。 - 機能性腹痛:
ストレスや生活習慣の乱れなどが原因で起こる腹痛です。
原因を特定し、生活習慣を改善することが大切です。
B. 注意が必要な腹痛(緊急度の高いもの)
- 急性虫垂炎(盲腸):
典型的には最初はおへその周りやみぞおちの痛みから始まり、徐々に右下腹部に痛みが移動することが特徴です。
発熱を伴うこともあります 。
最近では点滴による内科的治療から行うことが多いですが、症状によっては緊急手術が必要になることもあります。 - 腸重積:
腸の一部が腸に入り込んでしまう病気で、激しい腹痛と血便が特徴です。
緊急手術が必要になることもあります。 - 腸閉塞:
腸が詰まってしまい、激しい腹痛、嘔吐、便秘などの症状が出ます。
緊急手術が必要になることもあります。
2. 病院へ行くべき?家庭でできる対処法は?
A. すぐに病院へ行くべき場合
- 激しく痛がる
- 意識がもうろうとしている
- 血便が出る
- 高熱が続く
- 嘔吐が続く
- お腹が異常に張っている
- ぐったりしている
B. 様子を見ても良い場合
- 機嫌が良く、食欲もある
- 水分は取れている
- 痛みが落ち着いている
C. 家庭でできる対処法
- 安静にする
- 水分をこまめに与える
吐き気がある場合は、無理に飲ませず、少量ずつ様子を見ながら与えましょう 。 - 水分は、経口補水液やスポーツドリンクなどがおすすめです。
- 消化の良いものを与える
おかゆ、うどん、りんご、バナナなど - お腹を温める
湯たんぽやカイロなどを使いましょう。 - マッサージをする
優しくお腹を時計回りにマッサージしてあげましょう。
緊急性の判断に迷う場合は、ためらわず医療機関に相談しましょう。
3. 予防接種で防げる病気も!
ロタウイルス胃腸炎は、ワクチンで予防できます。
予防接種をしっかり受けておくことで、重症化を防ぐことができます。
4. 忙しいあなたへ!健康管理のポイント
- 日頃から子どもの様子をよく観察しましょう
- 排便の回数や状態をチェックしましょう
- バランスの取れた食事を心がけましょう
食物繊維を多く含む食品を積極的に摂りましょう。 - 十分な睡眠をとりましょう
- 定期的に健診を受けましょう
5. 最後に
子どもの腹痛は、原因を見極め、適切な対処をすることが大切です。日頃から子どもの様子をよく観察し、少しでも気になることがあれば、ためらわずに医療機関に相談しましょう。
このブログが、忙しいパパママの子育ての一助となれば幸いです。
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