【赤ちゃんがつらい思いをする前に!
知っておきたい
ロタウイルスワクチン】
1.ロタウイルス感染症ってどんな病気?
ロタウイルス感染症は、ロタウイルスというウイルスによって起こる感染症で、乳幼児を中心に、ほとんどの子どもが5歳までに一度はかかります。
主な症状は嘔吐や下痢で、ひどい場合は脱水症状を起こし、入院が必要になることもあります。
特に注意したいのが、生後6か月以降の赤ちゃんです。
この時期から感染する赤ちゃんが増えてきて、重症化しやすいため注意が必要です。
2.ワクチンで予防できる!
ロタウイルス感染症は、ワクチンを接種することで予防できます。
ワクチンには、ロタリックス(1価)とロタテック(5価)の2種類があります。
どちらも経口ワクチンといって、口から飲むタイプのワクチンです。
ワクチンを接種することで、ロタウイルス感染症による嘔吐や下痢を防いだり、症状を軽くしたりすることができます。
その結果、点滴や入院が必要になるほどの重症例を約90%減らすことができ、さらに脳炎などの重い合併症も防ぐことができます。
3.いつから接種できる?
接種スケジュールは?
ロタウイルスワクチンは、生後6週から接種することができます。
2種類のワクチンの違いは次の通りです。
- ロタリックス(1価):
4週間間隔で2回接種。生後24週までに接種を完了する必要があります。 - ロタテック(5価):
4週間間隔で3回接種。生後32週までに接種を完了する必要があります。
当院ではロタテックを採用していますが、初回にロタリックスを接種した方にはロタリックスを接種します。
接種スケジュールは、当院スタッフと相談して決めましょう。
【おすすめの受け方】
- 初回接種は生後2か月がおすすめ
初回接種は、生後2か月にB型肝炎、小児用肺炎球菌、五種混合ワクチンとの同時接種がおすすめです。
- 接種期間が短いので注意
初回接種は遅くとも生後3か月半過ぎ(生後14週6日)までに受けましょう。
接種期間がとても短いので、お子さんが生まれたらできるだけ早めに当院へご相談ください。
接種スケジュールを立てておきましょう。
4.安心して接種を!
以前は、ロタウイルスワクチンの接種後に腸重積症という病気の発生率が上がるという問題がありました。
しかし、現在のワクチンでは、接種時期を守ることで問題なく安全に接種できることが確認されています。
生後2か月を迎える前にすぐに接種スケジュールを立てましょう。ご相談やご予約は、当院までお気軽にお問い合わせください。
お子さんの元気な未来を一緒に守りましょう!