MRワクチン
(麻疹風疹混合ワクチン)
について
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疾患について
MRワクチンは、
麻疹(はしか)と風疹(三日ばしか)
という二つの感染症を予防するためのワクチンです。
これらの病気は、子供の頃にかかりやすい病気として知られていますが、大人になってからかかると重症化するリスクもあります。
- 麻疹(はしか):
麻疹は非常に感染力が強く、発熱や咳、発疹などの症状が現れます。重症化すると肺炎や脳炎などの合併症を引き起こす可能性があり、特に赤ちゃんがかかると重症化しやすいです。 - 風疹(三日ばしか):
風疹は、発疹や発熱、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。妊娠初期の女性が風疹にかかると、赤ちゃんに先天性風疹症候群(心臓病、白内障、難聴など)を引き起こす可能性があり、注意が必要です。そのため、お父さんも風疹の免疫力(抗体)があるか確認することが推奨されています。
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ワクチンについて
MRワクチンは、生ワクチンという種類のワクチンで、麻疹と風疹のウイルスを弱めて作られています。
このワクチンを接種することで、麻疹と風疹の両方に対する免疫をつけることができ、これらの病気の発症や重症化を防ぐことができます。
MRワクチンは、通常、皮下注射で接種します。
接種後、軽い発熱や発疹などの症状が現れることがありますが、通常は数日で自然に回復します。
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接種スケジュール
MRワクチンは、定期接種として、1期と2期の2回接種することになっています。
- 1期:生後12ヶ月になったら接種します。
- 2期:5歳以上7歳未満で、小学校入学前の1年間に接種します。
海外渡航の際には、地域によってはMRワクチンの接種が推奨される場合があります。
- 東・東南アジアでは推奨されており、南アジア、北・中央アジア、中東、アフリカなどでも推奨されています。
接種間隔について:
- MRワクチンは生ワクチンのため、他の生ワクチン(BCGなど)との接種間隔を4週間あける必要があります。
MRワクチンは、麻疹と風疹からお子さんを守るために非常に重要なワクチンです。
特に、妊娠を考えている女性や、小さなお子さんがいるご家庭では、MRワクチンの接種を検討することをおすすめします。
適切なタイミングですぐに接種スケジュールを立てましょう。ご相談やご予約は、当院までお気軽にお問い合わせください。
お子さんの元気な未来を一緒に守りましょう!