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四種混合

四種混合(DPT-IPV)
ワクチンについて

  1. 疾患について

四種混合ワクチンは、ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオの4つの病気を予防するためのワクチンです。

  • ジフテリア:
    喉や鼻に感染する病気で、重症化すると呼吸困難心不全を引き起こすことがあります。
  • 百日せき:
    激しい咳が続く病気で、特に小さな赤ちゃんがかかると重症化しやすいです。近年、小学校入学後の患者さんも増えているため注意が必要です。
  • 破傷風:
    傷口から細菌が入り、神経を侵す病気で、筋肉のけいれんや呼吸困難を引き起こすことがあります。土壌にいる菌が原因で、怪我をすると感染するリスクがあります。
  • ポリオ:
    脊髄に感染する病気で、麻痺が残ることがあります

 

  1. ワクチンについて

四種混合(DPT-IPV)ワクチンは、不活化ワクチンです。

  • このワクチンは、ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオのそれぞれの病原体から作られ、免疫をつけるように作られています。
  • 四種混合ワクチンは、これらの病気の発症を防ぎ、重症化のリスクを減らす効果があります。
  • 2024年4月からは、ヒブワクチンが追加された五種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib)が導入され、2024年2月以降に生まれた赤ちゃんは原則として五種混合ワクチンを接種することになります。
  • 2024年3月までに四種混合ワクチンを接種していた場合は、残りの回数も原則として四種混合ワクチンを接種します。
  • 同時接種が可能で、他のワクチンと同時に接種することで、効率的に免疫をつけることができます。

 

  1. 接種スケジュール

四種混合ワクチンの接種スケジュールは以下の通りです。

生後2ヶ月から接種できます。
    • 3〜8週間隔で3回接種します。
    • 3回目の接種から6〜18ヶ月後に4回目を接種します。
    • 生後2ヶ月になったらできるだけ早く1回目の接種を受けましょう。
 同時接種できます。
    • B型肝炎、ロタウイルス、小児用肺炎球菌ワクチンなどと4週間ごとに同時接種ができます。
    • 追加接種も、小児用肺炎球菌ワクチンの追加接種と同時接種が可能です。
 就学以降の百日せき予防のために
    • 二種混合ワクチンに代わって三種混合ワクチンを任意接種で接種することが推奨されています。
    • 特に乳児への家族内感染が心配な場合は、4歳以降での三種混合ワクチン接種が推奨されています。
    • 小学校入学前の時期の接種はWHOも推奨しています。
これから初回接種する赤ちゃんは五種混合ワクチンを接種します。
    • 2024年2月以降に生まれた赤ちゃんは原則として五種混合ワクチンを接種します。
    • 2024年3月までに四種混合ワクチンを接種していたら、残りの必要回数も原則として四種混合ワクチンを接種します。

四種混合ワクチン(または五種混合ワクチン)は、ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ(五種混合の場合はヒブも)といった重い病気からお子さんを守るために非常に重要なワクチンです。

生後2か月を迎える前にすぐに接種スケジュールを立てましょう。ご相談やご予約は、当院までお気軽にお問い合わせください。

お子さんの元気な未来を一緒に守りましょう!

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