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肺炎球菌

【肺炎球菌感染症について】

肺炎球菌感染症は、肺炎球菌という細菌が原因で起こる病気です。
この細菌は健康な人の鼻や喉にも存在することがありますが、免疫力が下がると肺炎髄膜炎敗血症といった重い病気を引き起こすことがあります。

特に赤ちゃんや小さなお子さんは感染しやすく、重症化するリスクが高いので注意が必要です。

【肺炎球菌ワクチンについて】

肺炎球菌感染症を予防するために、
「プレベナー20」
というワクチンが2024年10月から小児の定期接種に導入されました。
このワクチンは、20種類の肺炎球菌による感染症を予防することができます。

ワクチンを接種すると、体内に抗体ができて肺炎球菌から体を守れるようになります。
肺炎球菌感染症は命に関わることもある病気なので、しっかり予防接種を受けてお子さんを守りましょう。

【予防接種スケジュール】

プレベナー20の接種は、お子さんの年齢や初めて接種する月齢によって回数や間隔が異なります。
以下を参考にしてください。

  • 生後2か月~6か月のお子さん

〈4回接種)

・初回は生後2か月からスタート

・4週間ごとに3回接種(3回目は遅くとも1歳までに完了)

・最後は1歳代(12~15か月)の間に4回目を接種

  • 生後7か月~11か月のお子さん

〈3回接種〉

・初回から4週間ごとに2回接種

・2回目から60日以上空けて、1歳代(12~15か月)で3回目を接種

  • 1歳のお子さん

〈2回接種〉

・1回目から60日以上空けて2回目を接種

  • 2歳~4歳のお子さん

〈1回接種〉

  • 5歳以上のお子さん

〈任意接種で1回接種〉

【接種のポイントとおすすめ】

生後2か月からスタートするのがベスト

赤ちゃんの細菌性髄膜炎は、ほとんどが0歳の間に発症します。
特に生後6か月以降に増えてくるため、生後2か月から接種を始め、6か月までに3回の初回接種を済ませることが重要です。

1歳代には必ず追加接種を

ワクチンの効果を長続きさせるために、生後12~15か月の間に追加接種を受けましょう。

同時接種で効率よく

乳幼児期は接種するワクチンの種類が多いため、五種混合ワクチンやヒブワクチンなどと同時接種をすることで、無理なくスケジュールを進められます。


肺炎球菌ワクチンは、世界保健機関(WHO)が
「すべての国で定期接種にすべき」
と推奨している重要なワクチンです。
日本では2013年から定期接種となり、多くの子どもたちの健康を守ってきました。

生後2か月を迎える前にすぐに接種スケジュールを立てましょう。ご相談やご予約は、当院までお気軽にお問い合わせください。

お子さんの元気な未来を一緒に守りましょう!

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